実は、自分たち夫婦は2020年のつみたてNISAをメガバンクの証券口座で運用していました。
しかしこの度、10/1に証券会社変更手続きを行い2021年分より楽天証券変更します。
今回は、つみたてNISAを運用する証券会社を変更する方法や変更時の注意事項などを書いていこうと思います。
特に変更の部分は実際の銀行員でも把握していない事があり、自分たちも危うく資産を失う所でした。
最近ではポイント還元を狙ってSBI証券→楽天証券へ変更している方も多いと聞きますので、つみたてNISAの証券会社の変更を考えている方のお役に立てたら幸いです。
全体フローについて
つみたてNISAを移管するには下記のフローで進める必要があります。
(『勘定廃止通知書』または『非課税口座廃止通知書』を取得)
・移管先の証券会社に『NISA口座申請申込書』を申請する
・『NISA口座申請申込書』に記入し『勘定廃止通知書』または『非課税口座廃止通知書』と一緒に返送する
・変更先の証券会社と税務署審査完了後翌年から取引できるようになる

注意事項について
ここからは一般的にウェブでは見つけにくい注意事項について紹介していきますのでぜひご自身に照らし合わせてチェックして見てください。
・変更前口座でつみたてた投資信託は売却しなくていいので注意!
・本年度分の非課税枠は変更前証券口座で満額投資出来るので注意!
以上3点が注意事項になります。
これを正しく行えないと、自分たちが遭遇した様に資産を失いかねないので注意して下さい!
次の章で各注意事項について詳しく解説させて頂きます。
つみたてNISA口座を辞める「口座解約依頼書」ではないので注意!

現在つみたてている証券会社に『他社に変更したい』って言いにくいな。。
よし!つみたてNISAを辞める申請をして、新しい証券会社に新たにつみたてNISA口座を申請しよう!

『勘定廃止通知書』または『非課税口座廃止通知書』って慣れない漢字が多すぎて覚えられないわ。。
と義理立てて思う方や難しい漢字に苦手意識が有る方もいるかもしれませんがこれには注意が必要です。

その気持ちはすごくわかります!
しかし、つみたてNISA口座を変更する事と廃止する事は意味合いが違い余計多くの手間を取らなくてはいけなくなりますのでご注意ください!
前途の通りつみたてNISAを変更する際に使う書類は
・『勘定廃止通知書』か『非課税口座廃止通知書』
つみたてNISA口座を廃止する際に使う書類は
・「口座解約依頼書」
になります。
つみたてNISA口座を廃止してしまった場合、変更前の証券会社でつみたてた非課税枠が消滅してしまうので必ず変更する事が大切になります。

つみたてNISAの証券会社を変更したい場合は遠慮なく『変更』する旨伝えた方が間違いが少ないと思いますよ!
変更前口座でつみたてた投資信託は売却しなくていいので注意!
ここが我々の遭遇した、銀行員も把握していなかった資産を失うポイントです!

他行へつみたてNISAを変更する場合、当行にはお客様の投資信託をお預かりする受け皿が無くなりますので投資信託を所有できなくなります。
つきましては変更前所有していた投資信託の売却が必要ですので、この紙にサインを・・・
という様な案内が本当にありました!!
言っている意味が分からず、『そんなハズはないので確認頂けますか?』とお伝えしたのですが『確認しようにも上の者が不在で・・・』と言った感じで最初は調べようともしませんでした。
(というかお客様に『上の者』って表現は失礼だろ!!という感情は抑え込みつつ。。。)
それでも納得いかなかったので、お問い合わせコールセンターに電話で確認してもらった所、銀行員の『変更前所有していた投資信託の売却が必要』の部分の理解が間違っていた事が発覚。(つまり変更前の証券会社で所有している投資信託を売らなくてよかった。)
銀行員の無知のせいで危うく今年度つみたてた40万円→年利4%で20年後の約87万円×2人分=174万円(値上がり分94万円)を失う所でした。。。
ここには本当に注意が必要ですので、証券会社の変更を考えている方はぜひお気をつけ下さい。
本年度分の非課税枠は変更前証券口座で満額投資出来るので注意!
ここもメガバンクのコールセンターが答えられなかったポイントです。

10月に変更届けを出して受理されてしまったら残りの期間(11月12月)はつみたてられないのかな〜?

結論としては、2020年10月に変更届け→受理されても2020年内は変更前の証券会社でつみたてNISAを続ける事が出来ます!

ただし、12月のつみたて分の約定が年末年始の休業により2021年に持ち越してしまった場合、変更届けの受理が無効になってしまう(2021年も変更前の証券会社でつみたてNISAをしなくてはいけなくなる)ので注意が必要です!
結論的には、変更届けを10月の受付から早めに出したとしても、11月と12月分(66,666円分)はつみたて出来ます。
これを理解していないと年利4%で20年後の約15万円を失う事に繋がりますので注意が必要です!
つみたてNISA移管手続きについて【注意事項!!】まとめ
以上がつみたてNISAの証券会社を変更する方法と変更時の注意点になります。
特に変更時の注意点はウェブにあまり記載のない情報だと思いますので、変更を考えている方は注意して頂ければと思います。
最後にもう一度まとめますと…
●つみたてNISAの証券会社を変更するためのフロー
(『勘定廃止通知書』または『非課税口座廃止通知書』を取得)
・移管先の証券会社に『NISA口座申請申込書』を申請する
・『NISA口座申請申込書』に記入し『勘定廃止通知書』または『非課税口座廃止通知書』と一緒に返送する
・変更先の証券会社と税務署審査完了後翌年から取引できるようになる
●証券会社を変更する際の注意事項
・変更前口座でつみたてた投資信託は売却しなくていいので注意!
・本年度分の非課税枠は変更前証券口座で満額投資出来るので注意!
つみたてNISAの証券会社の変更を考えている方のお役に立てたら幸いです。
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